kokoro80 カウンセリングたんぽぽ

*死の準備と前向きに生きる

大切な想い出を失った”今”から
明るい”未来”へ進みだす
エモーショナルカウンセラー あのん です。

 

10年ほど前の冬、幼馴染から久しぶりに電話。

父が肺がんで余命2カ月と言われ、本人も一緒に聞いている。

「お前たちの運転は危なくて乗っていられない」と言っていた父が、その日から黙って助手席に座るようになった。

私に逢いたいと言っているので来てもらえないか?

 

 

次の休みに久しぶりに彼女に家へ行くと、玄関を入って右手の居間はあの頃と変わらない様に見えた。

 

おじさん、おばさんと子どもの頃の話に花が咲き、ふっと話が途切れた静かな時間が訪れる。

「おじさんはどこで死にたいの?」と私が聞くと、おばさんと彼女は固まっている。

おじさんは「ウチで死にたい」と大きな、しっかりとした声で静かに言った。

 

私は、持っている知識を総動員して話をする。

 

家で死ぬには家族の協力が必要

子ども達を含め、おじさんの死に方、生き方をしっかりと話し合う

役所へ介護保険の申請に行き、介護や医療等の何が使えるのかを聞く

ケアマネージャーを決め、ベッドを借りる等相談の窓口になってもらう

「出来るから大丈夫」と意地を張らず、介護する家族が楽な方法を選ぶ

近所で在宅医を持つ(探し方は省略)

今までの病院と近所の在宅医を上手に使う

 

おじさんは熱心に聞き、おばさんたちは黙って成り行きを見ている。

「よし、これで大丈夫だ」と笑顔になったおじさんと世間話をしてからおいとまをした。

 

数日後、彼女から電話。

あの後、自分で車を運転して親戚の家へ行き「スッキリした。これでまだ長生きが出来る」と笑っていた。

翌日も早くから起き、自分で運転をして役所へ行き介護保険等の手続きをして来た。

近所のケアマネージャーさんと相性が合い、「死ぬ前には~」と冗談を言いながら話を進めている。

と教えてくれた。

 

別れは悲しいけれど、「自分らしい人生の幕引きをしたかった」おじさんは「近所の子」ではなく「知り合いの看護師」の私と話をしたかったと思う。

死は「生きている」の延長。

そう思うと、見送る側も、送られる側も、少し心が楽になるのではないでしょうか。

 

 

 

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