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<相談 003 余命の短い夫のわがまま>

【相談内容】

相談者:Hさん68歳女性

同居の夫(72歳)が余命6ヶ月と言われたけれど

わがままに耐えきれないと相談がありました。

 

 

Hさんは夫と2人暮らし

2人の娘家族は近くに住んでいますが、子どもに手がかかり手伝いは難しく、Hさん一人で介護をしていました。

 

ーーー

 

夫は体調が悪いのを我慢し、やっと病院へ行ったらガンで余命6ヶ月と言われ、治療もしたのですが「家で過ごしたい」と帰ってきてしまったそうです。

 

トイレに歩くのもつらくなったのに

車椅子やポータブルトイレを使うのを嫌がり、夜中でもトイレに連れて行けと起こされ

 

夫は一日中うとうとして、私の都合に関係なく呼ばれて気持ちも休まらないと堰を切ったように話されました。

 

 

 

Hさんの休む時間を作るために

使うことのできるサービスをできるだけ使うことにしました。

 

 

余命が短い時などでも、介護保険と病気による訪問看護などを利用できるので、主治医に相談するように説明しました。

 

主治医と相談し

すぐに訪問看護と入浴の手伝い、ベットなどのレンタルを始めました。

 

 

Hさんの休む時間

夫は夕方によく寝ているので、その時間に体を休める

訪問看護など、誰かが来ている時の時間を自分の時間に当てる

 

 

娘さんに協力してもらい

週末に1~2時間の留守番に来てもらい、その間にHさんの外出やゆっくり過ごす時間を作るようにお話をしました。

 

 

2人の娘さんは子どもに手がかかり介護の手助けは難しいのですが

夫(父)との関係はよく、孫とテレビ電話で話すのを楽しみにしているので、それを続けてもらうことにしました。

 

 

Hさんと面談続けるを中で、

夫は仕事とゴルフで子どもが小さい時から一緒に出かけることは少なく、子育てや家事は何もしなかった。

 

自分は一生懸命に子育てをしたのに、次女に「お父さんをもっと大切にして」と怒られたのがつらいと話されました。

 

 

次女は性格は父親似で、成人してからはあまり話もしてくれなかったそうです。

 

 

次女との関係を見直すために

Hさんの結婚、育児、姑との関係などを振り返るライフマップを作り、自分の気持ちを客観的に見ことから始めました。

 

 

そして、Hさんと次女の子どもの頃からの関わりを振り返り

お互いの気持ちや考え方の違い、親子であっても「他人である」と気づいてもらいました。

 

 

5回の定期面談が終わる前に旦那さんが亡くなり、期間を開けて再開しました。

 

 

面談の再会時、Hさんは

「何もしてくれなかった夫」への不満があり、夫に優しくできなかったのを次女に言われたのが悔しかった。

 

介護をしているときは「夫の嫌なこと」ばかりが目につき、腹が立っち、疲れたけれど、出来ることはして見送ったと思う。

 

亡くなると「つきものが落ちた」ように夫との楽しかった思い出しか思い出差ない。

 

 

次女とは「考え方が違う」と思えるようになったら、少し気持ちが楽になった。

 

そう話されました。

 

 

 

今までは家事と育児、姑の介護、夫の介護と家族を中心とした時間を使っていましたが

今度は「Hさんが自分の時間を楽しむ時」だと伝えたところ

 

Hさんも時間を気にせず外出できるのは嬉しいけれど、「帰ったら誰もいないのは寂しいですね」と笑っていました。

 

 

その後、2回のグリーフケア面談を行いHさんの気持ちの落ち込みも少なくなり、

次女さんとの関係も落ち着き、Hさんの趣味を楽しんでいます。

 

 

家族の関係は側から見るのではわからないことばかりです。

 

長い時間をかけて離れてしまった気持ちや関係は

すぐに変えることは難しいのですが、お互いに心の距離を測りながら、付かず離れずの関係を続けられると良いですね。

 

あなたの家族を考えるときのヒントになると嬉しいです。

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